2023/05/30
嘘であって欲しい
この季節になると毎年楽しみに&今年は大丈夫かな?と心配していることがある。それはカエルの合唱。今の住居に暮らして25年、周囲が激変してしまった。25年前には住宅より田んぼや畑が目立つのどかなエリアだったのが、年々開発が進み、今ではすっかり住宅地に様変わり。
この時期は田んぼに水が入り、水が入ると「ゲコゲコ」たちの合唱が聞こえ出すのが風物詩だった…。それが毎年毎年、田んぼが1枚減り2枚減り、住宅地にならなくても、水が入らないまま休耕地になってしまうこともあり、毎年何枚田んぼが残るのか、カエルさんの鳴き声が無事聞こえるのか、ドキドキしている。
今年も残り少ない田んぼの中から、2枚が整地されてしまっていた。お年寄り夫婦で世話をされていたので、もしや…と気にしていた場所。人手がなければ手伝うので、田んぼ続けて欲しいと声をかけようかどうしようかなんて迷うぐらい、貴重な田んぼだった。
今年こそもうダメか…と思っていた先週、蒸し暑くて窓を開けたら、少〰️し遠くからだったけど、無事彼らの声が聞こえてきてホントに嬉しかった。田んぼを続けてくれる方がいたのだと、ありがたくて感謝しかない。今度、声を頼りに田んぼ探しの散歩に出掛けよう。
……そんな今朝、スマホを開いたらニュースなどが並ぶトピックスの中に「カエルの声がうるさいと田んぼの持ち主にクレーム」というTwitterでの呟きがピックアップされて目に飛び込んできた。
カエルの声がうるさいまではまだ分かる、感じ方は人それぞれだ。だけど、田んぼの持ち主に「騒音(カエルの声)対策をお願いします」って、もはや意味が分からん。どう考えたって、田んぼのあるエリアに昔から住んでた人間じゃあるまい。住んでたところの隣が突然、田んぼに変わる時代じゃない。答えは一つ、あなた様が引っ越しされてはいかがでしょう?
ネットの世界は嘘で溢れている、出来れば嘘であって欲しい。どうか嘘であってくれ。こんな理不尽を理不尽とも思わず、正義は我にありの勢いでクレームをいう人、増えているんだよね、きっと。そして話が通じないのだ。なんたって正義は我にあるんだから。どうか、殺虫剤など使われませんように。カエルの鳴かない田んぼってそういうことだ。
今や子供たちの声も除夜の鐘もカエルくんの声も騒音だなんて、どうしちゃったのニッポンは?あまりの 衝撃のため一部口汚くなっております、お許しください。
追記:時間がたって落ち着いたら↑やっぱり気になって一部修正しました。カエル愛が暴走です。SNSの怖さ実感。感情に任せてはいけませんね、反省。